Knowledge in funerals

宗教別の知識

仏教式とは

葬送儀礼を執り行うにあたり、宗教・宗派を決める事は重要です。現在の日本の葬儀では、94%は仏式で行われており、神式が2%、キリスト教式が1%、新宗教が2%、そして無宗教形式が1%となっています。

教葬の背景として、江戸時代から続く檀家制度の影響もあって「葬儀は仏教葬で」という慣習が日本では根強いですが、「信教の自由」は、基本的人権として憲法でも保障されています。

仏教葬として、主な宗教・宗派としては、「天台宗」「真言宗」「浄土宗」「浄土真宗」「臨済宗」「曹洞宗」「日蓮宗」が主に上げられます。

仏教葬の考え方として、葬儀式は、「故人様」を極楽浄土へ導く為の儀式という意味合いを持ち、特に、浄土真宗では、死者は死後すぐに「仏」になるという考えのもと、執り行われています。

戒名(法名)について

戒名(法名)は仏教に帰依した故人に対し、与えられる仏の弟子としての名です。死者は仏に帰依したとみられ、檀那寺の僧侶より、戒名(法名)を授けられます。

戒名は、「〇〇院△△〇〇居士(大姉)」という形成で、「院号」「道号」「法号」「位号」からなります。

「院号」とは、生前の信仰や社会的貢献度の大きかった人に与えられるとされています。

「道号」仏道に入った意味、宗派を表す名とされています。

「法号」二文字からなり、一字は俗名から取り上げられることが多くみられます。

「位号」仏教徒としての位です。

浄土真宗では、一般的に「法名」と言われ、「釋〇〇」となります。
  1. 一同着席
  2. 導師・僧侶入場
  3. 開式の辞
  4. 読経
  5. 弔辞・弔電紹介
  6. 読経※1
  7. 読経※2
  8. 導師・僧侶退場
  9. 喪主挨拶
  10. 閉式の辞
  11. お別れ
  12. 出棺
※1: 遺族焼香・親族焼香 ※2: 来賓焼香・参列者焼香

注意したいマナー

宗派別焼香作法について

焼香とは、心身の穢れを落とし、故人に抹香の香りを捧げながら、ご冥福を祈念することです。仏教では、焼香の香は、仏の食べ物であるとされ、来世の幸福を祈願し自身の邪気を払い精神と肉体の穢れを取り除くとも言われています。心と体を清め、故人に手向ける大切な作法です。

焼香は、インドから伝播したとされ、日本に香が伝わったのは、6世紀半ばの仏教伝来とほぼ同じ頃だと考えられています。

天台宗 回数や作法の定めは特にありません。押し頂くかどうかも自由
真言宗 回数3回 押し頂く
日蓮宗 回数1回(もしくは、3回) 押し頂く
日蓮正宗 回数3回(もしくは、1回) 押し頂く
浄土真宗・本願寺派(西) 回数1回 押し頂かない
浄土真宗大谷派 回数2回 押し頂かない
曹洞宗 回数2回 1回目は押し頂く 2回目は押し頂かない
臨済宗 回数1回 押し頂く定めなし
浄土宗 回数1回~3回 押し頂く定めなし

※ 仏教には、多数の宗派があり、また、菩提寺の教え、宗派ごとに焼香作法も異なります。

通夜・葬儀参列服装について

男性の場合

一般的に礼服、ブラックスーツが基本です。ダブルでもシングルでも構いません。スリーピースならベストも黒色を着用し、ワイシャツは白色、ネクタイは黒無地でタイピンはつけません。

ベルト、靴下、靴に関しても同じく黒色を着用し、結婚指輪以外のアクセサリーは身に着けないのが基本です。

女性の場合

一般的に黒のフォーマルドレス・ワンピース・アンサンブルのいづれかが基本となります。袖は夏でもなるべく長めのものにし、襟元が詰まったものにします。

ボタンや装飾レースも地味目なものにします。バックは革製品を避け基本は黒色で光沢がないものが良いとされています。ストッキングも黒色を着用します。

化粧は華美にならないように注意し、口紅は薄目に、赤いマニュキュアは避けましょう。アクセサリーをつけるなら、真珠のネックレス程度です。

和装の場合は、黒無地染め抜き五つ紋付に、黒無地の丸帯が正式とされます。着物生地は羽二重か一越ちりめんが基本で、夏は絽になります。羽織は着ません。

草履、帯揚げ、小物類は黒色で統一し、足袋と襦袢は白色にします。

子どもの場合

学生の場合、学校指定の制服がそれが礼装に成ります。制服がなければ、黒色・紺色・グレー色など地味目な色の服装で良いでしょう。

(男の子)ブレザー、白シャツ、ズボン

(女の子)ブレザー、白ブラウス、スカート

一般的な香典マナーについて

仏式の場合「御香奠」「御香典」「御香料」「御香資」などが宗派の違いに関係なく使用できます。「御霊前」は、霊を認めない浄土真宗では使用しません。「御仏前」とします。

また、他の仏式でも四十九日を過ぎた後の香典は、「御霊前」でなく「御仏前」にします。

香典袋の水引はあっても、なくても、構いませんが、つけるのであれば、「黒と白」もしくは「銀と白」が一般的です。京都では、「黄色と白」にします。

葬儀に参列し、直接香典を渡せない場合は、郵送する事になりますが、香典には勿論、現金が包まれているため、通常のポスト投函ではなく、「現金書留」で郵送します。

また、香典袋には、現金の他に、「お悔やみの言葉」「参列出来ないお詫び」などの旨を手紙にして同封すると良いでしょう。

香典金額を決める際は、その数字にも注意し、一般的にお札の枚数は「割り切れない数」にするのがマナーです。1万円の場合は5千円札2枚ではなく、1万円札1枚とします。

偶数は割り切れる為「亡くなった方との関係が割り切れる(無関係になる)」ことを意味し避けられます。

数字の4は、「死」9は、「苦」を連想させる為、避けた金額にしましょう。日本人は数字に敏感なところがあり、遺族親族の気持ちをさらに落ち込ませることのないように配慮する必要があります。

注意点として、お札を入れる時は、人物が描かれている面が表、反対側が裏面です。お札の向きを揃えて、相手が香典袋の表面を向けてお金を取り出した時に、お札の裏面が見えるように入れましょう。

香典金額の目安

両親の場合 5万~10万円
兄弟・姉妹の場合 3万~5万円
伯父・叔父・伯母・叔母の場合 1万円
親戚関係の場合 5,000円・1万円
勤務先の上司、その家族の場合 5,000円・1万円
勤務先の同僚、部下、その家族の場合 5,000円
知人・友人の場合 5,000円
隣近所の場合 3,000円~5,000円

※上記の金額はあくまでも、目安です。香典は、故人の供養と遺族への援助という、二つの意味を持つ大切なものです。金額については香典返し等で、遺族に負担をかけることのないように配慮する必要もあります。

神葬祭とは

日本の宗教のひとつである「神道」の考えに則って執り行われる葬儀です。一般的な仏式での葬儀と違い、神葬祭は故人を家の守り神とするという目的で執り行われます。

神式の葬儀・告別式の流れ

神式と仏式の死生観や
葬儀価値観に関する違い

神葬祭の場合、死者は「神様」になるという考えに対して、仏式は死者は「仏様」になる。

神葬祭の葬儀

葬儀は日常生活を取り戻すための儀式で、穢れを清め不幸が起きない日常の世界へと戻す役割があります。また、先祖崇拝に基づき、故人は神様となり家を守ってくれるという考えで葬儀を執り行うのが特徴です。

仏式の葬儀

葬儀は葬儀は死者を極楽浄土へ送るための儀式という考えで、葬儀により死者を極楽浄土へ導きます。
特に浄土真宗では、死者は死後すぐに仏になるという考えのもと執り行われます。

  1. 斎主・斎員入場
  2. 開式の辞
  3. 修祓の義
  4. 献饌の義
  5. 祭祀奏上・誄歌奉奏
  6. 玉串法典
  7. 撤饌の儀
  8. 斎主・斎員退場
  9. 閉式の辞

神式での玉串奉奠の作法、マナー

玉串は神道において尊ばれる「榊」の枝に紙をつけたもので、仏式葬儀の焼香に相当するものです。

  1. 01

    玉串を受け取る

    玉串を受け取りましたら右手で根元を包み込むように持ち、左手は枝先を下から添えるように持ちます。

  2. 02

    祭壇中央に進み出る

    故人様が安置されている祭壇中央まで進み、故人様へ一礼、お持ちの玉串を根元が手前に来るようにします。

  3. 03

    玉串を奉奠する

    左手で根本を持ち、右手は枝先に移動して根元が祭壇に向かうように回転させ、玉串案(玉串を乗せる台)に置きます。

  4. 04

    二礼二拍手一礼

    玉串を奉奠後、一歩下がり、二礼二拍手一礼をします。この時の拍手はしのび手と言って音を立てません。最後に一礼をして下がります。

注意したいマナー

挨拶

悲しみの場でご遺族や関係者にお悔やみの言葉をかけることもあるでしょう。

その際、宗教ごとの死生観の違いによりマナーも変わってくるので注意が必要です。

まず、神道では命はいずれ神に返すものであり、死後の魂は子孫を守護するために家に祀られるので、哀悼の意を述べることは不適切とされます。
もう一点注意したいのが仏教用語は使わない、ということです。

悲しみの場では「冥福」や「供養」、「成仏」といった言葉をよく耳にしますが、仏教用語なので神式のご葬儀では使わないよう気を付けましょう。

どうしても気持ちを伝えたいときは「御霊のご平安をお祈りします」などに言い換えます。

服装

神葬祭に参列する際の服装についてですが、基本的には仏教式の通夜・葬儀と変わらない装いで問題ありません。

通夜でしたら男性はダークスーツ、女性は地味な色のスーツなどがよいでしょう。

ただし、葬儀に当たる遷霊祭に参列せず、通夜祭のみを予定しているようでしたら、喪服で参列される方が多いようです。

遷霊祭には男女とも清潔感のある喪服での参列が一般的です。

仏式でも同じですが、殺生を連想させる爬虫類系の素材を用いたバッグや靴、毛皮のコートなどは着用を控えたほうがよいでしょう。

また女性は日常身に着けているような華美なアクセサリーは外し、メイクも薄化粧を心がけましょう。

持ち物

不祝儀袋

白黒もしくは双銀の水引を用いたものが一般的です。

花の絵が描かれている不祝儀袋は要注意です。

蓮の花が描かれているタイプは仏式用、百合の花が描かれているのはキリスト教で使用するものなので神式では使用できません。

香典の表書き

神式では御榊料(おさかきりょう)、御玉串料(おたまぐしりょう)、御神前(ごしんぜん)がよいでしょう。

もしくは色々な宗派で使える御霊前でも問題ありません。

香典の金額

故人との関係性、年齢、親密度、地域性なども考慮して決めます。

心配なようでしたら、会社や地域の方に相談するのも良いでしょう。

ご葬儀の持ち物といえば数珠が頭に浮かぶと思いますが、神式の葬儀の祭には数珠は持ちません。

なぜなら、僧侶が経を唱えるときに使用するものだからです。

仏式での葬儀に馴染みがあるかもしれませんが、うっかりした言動が相手の気持ちを傷つけることがあるかもしれません。

宗教の違う葬儀の際は特に注意が必要です。

キリスト教式

お見送り

キリスト教式でお見送りするご葬儀です。斎場だけでなく、生前通っておられて教会でのご葬儀もお手伝いいたします。

お歌について

キリスト教式ではお式の中で聖歌や讃美歌を歌うことがございます。
あまりなじみがないと思いますが、歌詞カードが配られることもあるので、参列した際には口ずさんでみましょう。

式の流れ・カトリック

  1. 開祭
  2. ことばの典礼
  3. 感謝の典礼
  4. 告別式
  5. 献花・焼香
  6. あいさつ
  7. 閉式
  8. お別れ
  9. 出棺

式の流れ・プロテスタント

  1. 開祭
  2. 聖書朗読
  3. 讃美歌
  4. 説教・祈祷
  5. あいさつ
  6. 告別式
  7. 献花
  8. 閉式
  9. お別れ
  10. 出棺

献花の流れ

  1. 01

    花を受け取る

    順番が来たら前へ進みスタッフから花を受け取り、両手で持ちます。
    右手の平を上に向け花を受け取り左手で茎根本を上から持ちます。

  2. 02

    献花台に進み出る

    献花台へ進み一礼します。

  3. 03

    献花する

    お花を右回りに手元に寄せ、茎が祭壇・お花が自分側に向くようにして両手で献花台へ捧げます。

  4. 04

    一礼

    一歩後ろへ下がり一礼します。
    遺族に対して一礼し元の席へ戻ります。

注意したいマナー

挨拶

悲しみの場でご遺族や関係者にお悔やみの言葉をかけることもあるでしょう。

その際、宗教ごとの死生観の違いによりマナーも変わってくるので注意が必要です。

悲しみの場では「冥福」や「供養」、「成仏」といった言葉をよく耳にしますが、仏教用語なので神式のご葬儀では使わないよう気を付けましょう。

どうしても気持ちを伝えたいときは「御霊のご平安をお祈りします」などに言い換えます。

服装

基本的には仏教式の通夜・葬儀と変わらない装いで問題ありません。

数珠や念珠に関して

仏式の葬儀では必要なものですが、仏式以外の葬儀では必要ありません。

御花料の表書きと相場

香典袋としては白無地の封筒や十字架やユリの花が描かれているものを不祝儀袋として使用します。

蓮が描かれているのし袋もありますが、仏式用のため使用しないように注意しましょう。

香典の金額

知人友人・職場関係 5,000~10,000円
祖父母叔父叔母甥姪 10,000~30,000円
兄弟姉妹・配偶者の兄弟姉妹 10,000~50,000円
両親・義理の両親 30,000~100,000円

上記の金額を目安に、親交度合や関係性など考慮し包まれると良いでしょう。